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ワンポイントアドバイス・トラブル解消

 

☆ワイライトコピングの原理

ワイライトコピングは、感光液をゴムシートに塗る事によって、ゴムシート表面に写真の
フィルムのように感光性を持たせます。
原稿を密着させて光をあてると感光液の一部が露光し、光の当たらない部分の文字や
原稿が発色液により青く発色して、原稿の文字や絵がゴムシートに写ります。
 

☆仕上がりの目安

発色液を塗って全体が青い時は、光の当て不足。
全体が白くなり、字が薄い場合には光の当て過ぎです。
 

 

                     

 

 

うまく写らない場合

☆液が悪くなっている場合

感光液は保存状態が悪い物や古くなったものを使用してもうまく写りません。
目安としては液を容器に出した時に、黄色やオレンジ色の時には問題がありませんが、ゴムシートに塗った時に紫色になったら液が悪くなっているとお考え下さい。
まれにゴムシートの表面の粉(離型材他)による事などもあります。
また、ゴムシートのアルカリ成分が強いときにもうまく写せないことがあります。

 

☆作業所が明るすぎる場合

意外に多いのがこの原因ですので注意して下さい。
感光液をゴムシートに塗って乾かす間や、原稿を合わせている間に光があたってしまいますと、押え

ガラスを乗せた段階ですでに感光してしまっているので、写りません。
窓のそばや曇りの日でも光は入ってきますのでご注意下さい。
初めて使用する方やうまくいかなかった場合には、蛍光灯を使用しての、夜間の作業をお勧めします。

 

字がぼやける場合

☆ぼやける場合

感光液を塗ったゴムシートと原稿が密着していない事が原因です。
硬い原稿やシワの多い原稿の時は、ガラスでしっかり押えて下さい。
和紙の原稿はぼやけることがありますので、普通紙にコピーして写してください。

 

☆ムラになる場合

感光液がムラに塗られている事が多く見られます。
新しいワタを使用して、感光液をていねいに、重ね塗りに気を付けて塗って下さい。

 

失敗してしまったら

                     うまく写せなかった場合には、

                     やり直すことが出来ます。
                     薬局に印鑑(※1)を持って行き、燃料用

                     アルコール(メタノール)を購入して下さい。 

                     (可燃物です)

 

 


メタノールを布などにたっぷりつけてゴムシートを拭くと色はほとんど消えますので、

乾いたらはじめからやり直しをします。

※シンナーなどを使用するとゴムシートをダメにしますので使用しないで下さい。 

(※1)危険物に該当しますので、購入には身分証明書と印鑑が必要です。

 

 

ワイラトコピングは浸透性が非常に強いため、石につけてしまうと完全には消えませんので

注意して下さい。

 

                      

 

 

 

 

 

 


準備するものは蓚酸(シュウサン)又は晒粉(サラシコ)です。

薬局へ印鑑を持って行きご購入下さい。

薬品を瀬戸物のお皿などに出し(茶さじ2~3杯)

お湯でなるべく濃く溶かします。

 

布にたっぷり染み込ませてシミの上にのせて、一晩くらい放置して下さい。
軟石の場合はツヤが飛ぶ恐れがありますので、晒粉をお勧めします。
市販のシミ・サビ取り剤にも有効なものがあります。
蓚酸・晒粉の取扱には十分ご注意下さい。

  ●市販の漂白剤→晒し粉→蓚酸 の順でお試し下さい。●

石についてしまったら

作業中に発色してしまう場合には

もっときれいに写すには

ワイライトコピング感光液を塗る前に、ゴムシート表面をメタノールがついた布などで拭き取ります

その後、前処理剤液を使用してください。ゴムシート表面の汚れが取れ、感光液が良くつきますので、一度塗りでも厚く塗れ、コントラストがはっきりします。

ゴム切り作業もしやすくなりますので、是非お勧めします。

感光液はアルカリ成分によって発色します。
ゴムシートによってはアルカリ成分が強いものがあり、作業中に発色してしまうものがあります。
その際は前処理剤を使用してください。
発色が遅くなりますが、ゆっくり作業できます。

 

 

 

 

 

 

 

空のペットボトルを用意し、約300ccの水と前処理剤を入れてよく振ってください。

 

 

 

 

 

 

 

布などにたっぷりつけ、ゴムシートをゴシゴシふいてアルカリ成分を中和させます。

前処理剤を拭きとり、乾燥してから感光液を塗ってください。 

 

 

☆保存方法

 

感光液は文字通り感光性がありますので保存には注意が必要です。
使用する時に必要なだけ容器に出して使用し、余った感光液はビンに

戻さないで下さい。

保存はフタをしっかり密栓して光の当たらない場所で保存します。
感光液は冷蔵庫での保存をお願いします
発色液はきちんとフタをしないと、成分がガス化してしまいますので

密栓して、感光液と別の場所で保存して下さい。(密栓のみ要注意)

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